懐かしい感情と





パタ、パタと人の足跡が聞こえた。

どうやらその音は階段から聞こえてきてるようだ。

私はさっき見付けた階段を見つめた。

普通こういう時人は、恐怖を感じるものなのだろう。

今の私は普通の人とは違い、
恐怖よりも懐かしさと言う言葉の方が似合う感情が膨らんでいた。


まったく初めての場所なのに。


早くその足音の主を確認したい。
そんな急かすような感情さえも膨らんできた。



だけど私は自分から確認することはせず、
その場に立ったまま彼の姿が見えるのを待った。



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