もしも最初に出会ったのが
レギュラス・ブラックだったら
寒空の下、湖の畔で
永遠に相容れないような世界
霧となって消え去った
この感情の名を
やけに重くなった鞄
恭しくカーテシーの真似事
夢と現実の境目
世界で唯一美しいもの
口を開けばまるで幼子のような
壮大な鍛鉄の門へ
あとがき