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帰り道
「やっぱり初恋は実らないのかな……」
そう思うと悲しくなってきて涙がこみあげてきた。
「もうレッドの事は忘れなきゃだめだよね……この想いも忘れなきゃだめなんだ……」
会いたい、レッドに会いたいよ。私が悲しいときはそばにいてくれるんじゃなかったの?
そのとき
「……何で泣いてるの?」
突如私は誰かに声をかけられた。懐かしい声……私は後ろを振り返った。そしてそこにいたのは
「レッド……?」
「ただいま。」
私は嬉しくて、夢じゃないかと思ってたくさん泣きながらレッドに抱きついた。
「バカ……レッドのバカ!!!!今までどこにいたのよ!!!……いっぱい、いっぱい心配したんだから!!!!」
懐かしい声、懐かしい温もり、懐かしい匂い、そのすべてが三年前と変わらない、レッドのものだった。


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