*クダリ目線*

「ねぇねぇノボリ、いつものあの子もうすぐだね。」

「えぇ、楽しみでございますね。」

いつもマルチトレインにのる女の子。駅員たちがよく噂しているから僕たちはそのこが気になっていた。
でもなかなか現れてくれないからまだ会ったことはない。

「ねぇねぇ、あの子可愛いかな?可愛かったらいいな!!」

「わかりませんが…例えあのお方が可愛らしくなくても真剣にお相手しなくてはなりませんからね?」

「わかってるって!!」

僕は期待に胸膨らませ、扉が開くのを待っていた。

--数分後--

ガラッ

きた!!

「わたくし サブウェイマスターのノボリともうします!」

「かたがわにひかえるはおなじくサブウェイマスターのクダリです」

「さて、マルチバトル。おたがいの弱点をカバーしあうのか、はたまた圧倒的な攻撃力をみせるのか、どのように戦われるのか楽しみで--------」

いつもみたいにノボリは挑戦者に話をしている。
でも僕にはそんな言葉耳に入らなかった。初めてみたあのこは予想以上に可愛かった。
僕は生まれて初めて一目惚れをしたようだ。

「ではクダリ なにかございましたらどうぞ!」

おっと、ノボリの会話が終わったみたい。

「んとねー…君名前は?」


「クダリ?」

いつものセリフを話さない僕にノボリは驚いているみたい。

『へ?わ、私ですか?』

驚いているところも可愛いと思ってしまう。

『私は名前っていいます…よろしくお願いします!!』

「そっか!!名前っていうんだね!!あ、トウヤは知ってるからいいよ!!この前バトルしたしね!!」

「もう少ししたらスーパーのほうにも挑戦しにいきますから!!」

「うん、ボク待ってる!!あ、あと名前、あのね?」

『?』

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