武士×隼人 「サボリか?」 「はやと、くん?」 青い空、白い雲、小鳥の囀り。何だか真面目に授業を受けて居るのが馬鹿らしくなって、僕らしくもない思考がまた何とも馬鹿らしくて。そんな不真面目な思いが何だかとても君に似ている気がして、僕は何となく一人嬉しかった。一人寝そべる屋上の地面は冷たい。太陽の日差しを遮って、にやりと笑顔が僕に影を落とした。 「珍しいな、お前がサボリなんて。」 「隼人くんがサボリすぎなんだよ。」 「ははっ、うっせ。」 僕を覗く表情に腕を伸ばす。案外あっけなく触れた頬は思ったよりも随分と低い体温だった。引き寄せる、君、体温、落ちた。 「何がしてぇんだ、お前は。」 「僕、隼人くんがすきだよ。」 僕の腕の中へすっぽりと収まった隼人くんが諦めたように溜息を吐いたのが分かった。やっぱりこんな晴れた日に授業を受けているなんて酷く馬鹿馬鹿しいよ。だってこうして君に会えた。何よりも愛しい時間、もう他になにもいらなかった。 「お前って、ほんと馬鹿。」 「うん、知ってる。」 「ばーかばーかばーか。」 「ふふ、そうだね。」 叶うなら君をずっとこの腕の中に閉じ込めていたい。(なんて、言うと君はまた馬鹿だと笑うだろうから。)授業の、終わりを告げるチャイムが鳴った。次の授業は真面目に受けるよ、僕は君とは違ってとても真面目だから、なんて。腕の中、チャイムの音と同時に溶けた君からの二文字。気付かないふりをして、薄い唇にキスを落とした。 「すき。」 110328 腹黒とツンデレと更には武士と隼人のキャラが迷走している気がしますあううごめんなさい><ARMSで何か書くのは久々だったので楽しかったですきゃふー!隼人可愛いよ隼人! |