甘楽→新羅 甘楽ちゃんは今とてもとても素敵な恋をしているのです。とても素敵で、愛おしくて、だけど絶対に叶わない恋を。私は何時もこの閉塞した世界から、外の世界の貴方を想っているのに！決して壊れることはない見えない壁に隔たれて、私はあなたに触れることすらできない。 「好きよ好き大好き大好き大好きなの！」 だからねえセットンさん、彼を私に下さいな。大丈夫大丈夫、きっと絶対に彼も甘楽ちゃんを好きなの。だってチャットのログをこっそり眺める彼はとってもとっても優しい顔をしているから。セットンさんに内緒で重ねた逢瀬は星の数。（うふふ！）愛してる愛してる愛してるわ！なんてどこぞの人間狂いもビックリ仰天。私は彼を愛しているし彼も私を愛してる。 「なのにこんなにも叶わないなんて神様ってとっても残酷な人！」 悲恋はロマンチックだとは思うし、傍観しているのはとっても愉しい。愛するふたりは結ばれないで、最期に心中ジ・エンド。それも悪くはないけれど、だってだって私たちにはそれすらも赦されはしないんだもの。ああああこんなにも好きなのに触れることすら、言葉を交わすことすら赦されないなんて。 「名前を呼んで愛してると言ってそれからそれから！」 まるでロミオとジュリエット。想いあうふたり、けれど障害が多すぎて決して結ばれることはない。私たちを隔つ距離も、壁も、あなたと私の愛を妨げるぜんぶぜんぶなんかいらない！今日もログを眺めながら優しい笑顔を浮かべるあなた。伸ばした腕はああ届くはずもないのに！愛おしげに笑う、笑う、笑う。ああ、やっぱりわたしあなたをあいしｔ 110221 |