運命こんにちわ。


ありえないことに非日常なんていつも俺らのすぐ傍にいるらしくてきっとさっき右に行くか左に行くかで迷った道をどっかの旅人みたいに左へ行ってなければきっとこんな状況になってなかったんだろうなとか頭の片隅で考えつつ頭にあたる固いものに冷や汗を垂れ流し「た、助けて・・・」とか小さく無意味な懇願を後ろにいるであろう女の子に頼んでみたけど 「黙って」鈴のような声で返されてあれおかしい状況が状況なくせに不覚にもときめいてしまったりなんかしたもんだから俺の後頭部に銃を突き付けてるその子が本気でみてみたくなり振り返れば引き金は確かに引かれてないのに胸にズガンときやがりまして一目惚れというのを人生初めて経験しちゃったわけなんで自分自身がほんともう信じられないくらいの最高馬鹿な気がしてきて馬鹿ならもう馬鹿でいいやと「・・・な、名前、教えて下さい」とか聞いちゃったりなんかしちゃったりでどうせまた「黙れ」とかいわれるんだろうなと予想していた俺の耳には予想道理の言葉が耳に入ってこなくてただただ視界に少しだけ驚愕している少女がいるだけなもんだからああもしかしたら彼女も自分と同じように何か感じてくれていないかと淡い期待を抱いちゃうあたりが最高馬鹿なんですよねわかってるつもりだけれどもやっぱり名前くらい聞いておきたいと思ってしまうわけでして例えそれで殺されることになってもさっきと違い彼女ならまぁいいかとかなとかね思うんでもう一度「名前、なんですか?」とか問いてみたら小さく「・・・ミク」とだけ答えてもらえた喜びに聞かれてもいないのに「俺はレンです」とか名乗っちゃって殺されそうなことがぶっ飛んでしまったのかただただミクと名乗った俺が知ってる限り銃刀法違反で恐喝罪の少女をくまなくみれば俺の視線がくすぐったかったのか視線をそらされてしまうわけでていうか隙だらけだこれいつでもにげれるくらいグダグダだけど逃げない俺は彼女に惚れてるいい証拠で「なんで、俺を?」とか聞いてしまえば「・・・誰でもよかったの」って少し胸がえぐれる返事を頂いたけど続けて彼女の呟いた「警察から逃げる為の人質が必要だったから、たまたま目の前にいた君を利用させてもらったの」なんて言葉にあの時左に行ってよかったとか生まれてきてよかったとかタイミングがずれて他の人にならなくてよかったとか思ってしまう最高馬鹿な俺。





犯罪者と一般人


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