白居は中学校3年間を、この子の先代の赤いボディの子と過ごしました。
その子もペン先が瞬間接着剤で塞がるというハプニングを超えてやってきたんです。

入試の数日前に、予備のシャーペンを買いに文房具屋さんに行って、そのときに惚れたのが先代の色違いの今の子でした。
入試は何事もなく先代で受けられました。しかし瞬間接着剤の件でノックしにくくなっていたので、高校から今の子に乗り換えて、先代は筆箱で眠っていました。
今の子とも高校3年間をともに出来るだろうと信じて疑わなかったんですが、こんなことになってショックを受けています。
たぶん理解出来ない方が大半だと思いますが、白居の文房具への愛はハンパないので喪失感が大変なことになっています。

新しい子を買うのにも罪悪感があります。本当どうしましょうか……




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