キモダメシ
小スカ注意
「うわあ、臨也さん可愛いです!」
「え…そーお?」
俺は恥ずかしいことこの上ない状態だったが、手放しで褒められては照れないわけもなくついぽりぽりとこめかみを掻いた。
新羅のところで薬をもらってきたという帝人くんに時間をかけて説得され、言われるがままに得体の知れない薬を服用してしまった。俺の身体はあっという間に子供になり、おまけに犬のような耳まで生えてきた。
聞いていたのと全然話が違う。
「これ子供化の薬だって言ってなかった?」
「ええ、まあ。だって本当のこと話したら臨也さん飲んでくれないでしょ」
当たり前のような顔をして答える帝人くんは、何故か皮製の赤いわっかを手に持っている。
「それ、何?」
「ふふふ、首輪ですよ。可愛いでしょう?」
「いやいや可愛いって何が!?」
「もー大人しくしてくださいって、ほら」
「やだーぁ!」
もがく、もがく。帝人くんさえ殴る勢いで全力でもがく。
けれど、残念なことに今俺の肉体は小学生サイズだった。高校生の腕力になど到底敵うはずもなく、即行で取り押さえられてカチャリと首輪を装着されてしまった。しかもその先にはリードがついている。
「く、屈辱…」
「あ、そうだ。首輪のついでに尻尾も生やしておきましょうね」
「尻尾って…え、もしかしてソレ!?」
バイブの反対側にふさふさした毛がついている形状の奇妙な玩具を見て、俺はごくりと生唾をのむ。
「大丈夫ですよ、そんなに太くないですから」
帝人くんはさも何でもないことのように口にした後、俺のズボンとパンツを一緒にずり下ろした。
「ぎゃあああ!!やめ――あ、やめて――っひ!」
つぷり、つぷり――。「大人しくしててくださいね」なんて呟きながら、空気に触れてびくんと震える俺の後孔に唾液で湿らせた指を侵入させていく。二本の指で窄みを押し広げられれば、日常的に快感に慣れている俺の腰はがくがく揺れた。
「じゃあいきますよ…?」
彼が宣言した直後、握られた尻尾付きのバイブがぐりぐりと中に入ってきた。
「ッ、…あ!ぁあ……らめぇ…!」
言葉とは裏腹に、括約筋がきゅうと窄まって奥からバイブをくわえ込む。性器ほどの太さはないにせよ、それとて十分すぎる質量だった。
「可愛いです。よく似合いますね、臨也さん」
バイブをみっちりと収め終えた帝人くんは嬉しそうに微笑みながら、まるで本当に尻から生えたように見える尻尾を無造作に指で弄った。
「あ!はぁん…」
「気持ち良いですか?」
「うぅ…。や…やめてよ、こんなの…」
プレイの一環にしたってマニアすぎる。
俺は必死な目で懇願するように少年を見上げたが、当の彼は俄かにベッドから腰を上げる。
「あれ…帝人くん、どっか行くの…?」
「ええ」
勿論と頷き、彼は次の一言で俺を震え上がらせた。
「リードに尻尾ときたら決まってるでしょう、これから散歩に行くんですよ。楽しそうでしょう?」
――え?
「散歩って…、まさか、このまま!?」
「ええ、だってペットは服を着ませんしね」
――やだ、もう信じられない。
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