LONG-3

●東雲を紡ぎ昼中を照らし入相に泥みそしてまた変わらぬ明日を願い
●そうして長く厳しい冬を越え、いくつもの新しい命が芽吹くのです
●とこしえを投げ出して一体全体君はどこへゆくというの
●恐れなさい、誰しもがいずれ逃れようのない最果てに辿り着いてしまうことを
●羽化する蛹のように、いつか君も私のそばから飛び立っていくのだろうか




●真っ暗過ぎて見えなくなりそうだよ、黒い空に黒い星だなんてひどく滑稽でしょう
●出会ってしまった。だから定まらない昨日には戻れなくともいいよ、ね
●輝いて、輝いて、輝いて、そしてできるなら僕の手が届く所にいて
●いずれ来るだろうと意識してはいたの、ただ私が気付かないくらいその足音が静かだっただけの話で。
●黒い星、黒い空からぼたりと落ちた。気付けばまわりは黒い海




●この刃に添い遂げると決めた夜、穏やかな星が僕の影を貫いた
●願ってしまえばいいのに、君のその潔さが私を傷付ける
●決して振り返らないで、私をこの静かな世界に置いて行って
●知らないふりをしていれば救われただろうか、運命の意図する未来に
●不完全な微笑、見せるくらいなら泣けばいいなんて君は残酷なほど優しい人だね




●なぜあのひとのために愛をうたうのかきいてもいいですか
●何人を踏みにじろうとも君の心に留まりたかったのだと言ったら、私は報われるだろうか
●血赤色の繊維の束を嘲笑うために、この切なさを飛び越えてみよう
●それはさながら不死鳥の行軍のようであり、地を這う私にはいささか尊過ぎた
●いつか、そういつか生まれ変わるのです、君をすり抜けても顔色ひとつ変えぬ新しい私に




●どうか責めないで、怖がりな私は外敵から隔離する繭がないと不安で仕方がないの
●舌先の嘘に気付いて欲しいが爪先を這いずる真実に息を飲み微笑む日常
●あなたの優しさにすり寄る私は、所詮飴細工に群がる蟻なのです
●型抜きされた倫理など恐るるに足らずと真夜中の瞳が笑う
●つまり君のゴールがぼくのよりも手前にあったか、もしくは君が道を疾く抜けたかのどちらかだ






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