LONG-2
●僕が僕でしかないように君は君でしかなくてそれは時にひどく残酷で
●生を受けてしまった事を後悔しながら、まだ生きているだなんて
●この人生という長い旅路の中これまでもこれからも何度も迷い泣くのでしょう
●いっそ雪であったなら、世界を惜しむ事なく逝けたでしょうか
●逃げないで視線そらさないでだって僕らは今、ここにいる
●この手を血に汚してでも手に入れたい物があった
●なのに気付いてみれば、紅く染まった僕の手ではもう触れることすら叶わない
●今思えば盲信にも似た刃は救いの可能性さえも貫いていたのだろうか
●こんなにも恋い焦がれているのに、こんなにも乞い願っているのに
●どうすれば、どうすれば僕の物になってくれますか？（愛し、君）
●失われつつある物はひどく輝かしく、喪われてしまった物はひどく貴く見えたのだ
●億年の果てに消え去った残光に祈る私をあなたは愚かだと笑いますか
●いずれ遂げる邂逅も、それに伴う離別の道も、遠い未来に誰かを照らすのであれば
●春夏秋冬移ろう運命を掴むために伸ばした手を誰が握り返してくれるのだろう
●ならば夜天に座する貴石よ、あと幾度語りかければあなたの心を震わす事が出来るのか
●生きる理由だとか、その明確な意味だとかを知りたいわけじゃなくて
●それが厳しい現実であれ、運命という曖昧な何かのせいにはしたくないんだ
●他でもない自分が切り開いたその道を歩んだという事実こそ唯一無二の存在証明
●意志を持ち気高くあれ友よ、例え未来に何が待ち受けていようとも
●ただ願うならもう少しだけ、君に優しい世界であって欲しかった
●明日は君を裏切るが、昨日は決して裏切らない
●君か背負うその咎はさぞかし美しいのでしょう
●有り合わせで悪いがこれを冥土の土産にしてくれたまえ
●そうして瞬く間に空と大地は真っ赤に染まった
●憂う事はない、今更後悔した所で天国に行けるわけもないのだから