「どうして…こうなっちゃったんだろうね…」

「…ジ、ロー…」

「本当は…殺したくなんてないよ…でも…」


俺は、もう一度だけ、あの人に会いたい。


「…ごめん…ごめんね、亮ちゃん…」








倒れていった幼なじみの姿をしっかりと目に焼き付け、俺は静かに涙を流した。

自分の手をどれだけ赤く染めても、俺はもう一度だけ、あの人に会いたいんだ。
会って、伝えなきゃいけないことがあるんだ。






「…丸井君…」





miss you
(あの人に)
(気持ちを伝えたら、)
(俺もみんなのところへ)
(行くから)


END



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