フラジオレット | ナノ









「ねぇシズちゃん俺は君が嫌いだよ思い通りにならないし正直駒にもならない人間は大嫌いなんだというかシズちゃんは人間ですらないけど俺の計画の中に例外は要らないんだよあの日あの時俺がシズちゃんを嵌めてから君の人生は急転直下する予定だったんだそしてその地底には俺が待っているはずだったのに君はまだこんな平地でのうのうと暮らしているあの日君があの上司に拾われることもサイモンが俺に報復したことも全くの予定外だったんだシズちゃんの回りは例外だらけだ俺は無心論者だけど神様から言わせればシズちゃんの存在自体が予定外だよねきっとこんな人間の皮を被った化け物なんか作っちゃってそして君はその化け物みたいな怪力を持ってるせいで池袋最強って呼ばれてるみたいだけどそんな君はどうして俺なんかに怯えて泣いているの?」






 まくし立てられた言葉はまるで雨のようで、あまりに冷えた互いの頬を思っているうちに、泣いているのは俺だけじゃないのだと伝える機会をきっと俺は一生失ってしまったのだろう。続いた二の句は果たして自分のものだったのか彼のものだったのか、今はもう、忘れてしまった。














愛してしまったのだと、笑った





(哀しいのなんて、お互い様だ)












110310

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まさかのヤンデレブームなので。転落を望んでいたのにいざ静雄さんの気持ちを知ると揺らいでしまう人間くさい臨也さんが好きです。でも外道折原はもっと好きです。(←)










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