「
みんなのうたうたい」
どうしておなかがへるのかな
お馬鹿弟→冷静兄
近親注意、至りません
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「なあ、兄貴」
「ん? なんだ?」
「何でえっちしたくなるのかな」
「……」
また、馬鹿が、馬鹿な事を言い出した。
つうか、さっきまで俺と口利きたくねえっていじけてた筈なのに。
5つも年下の弟。
最近考えてる事が全く分からない。
少し前までは、にいちゃんにいちゃんと纏わり付いていたのにな。
思春期か。
兄はちょっと寂しいよ。
それにしても、今回もマジで意味がわからん。
馬鹿の頭はどうなってんだ?
「喧嘩してシカトしてるから? 一緒にいたってシたくなるよな」
「まあ……若いからじゃね?」
十代だしな。
そんな盛ってた時期、俺にもあったような、いや、ねえか。
「もう、先っぽが腹にくっついちまう」
「っ!」
はあはあと荒い息を吐きながら、弟が俺の上に乗り上げてきた。
衝撃で息が詰まる。
お前さ、俺と体格変わんないんだから。
重たいよ?
ため息を吐きながら見上げると、弟の顔が歪んだ。
結構、本気っぽい。
顔が切羽詰っている。
しかし俺は聞きたい。
どこに興奮する要素があったんだ?
風が吹いても勃起しそうだな、お前。
中坊か。
あ、中坊か。
「オナんねーとしたくなんのかな……? でも、どんだけオナってもシたくなるよな、あーもう、ギンギン」
「……」
おもむろに取り出した弟の息子を凝視してしまった。
えぐい。
ズルムケ。
身内だからって、えぐいわ。
弟が小さい頃は、よく一緒に風呂に入ってた。
その頃の皮が被った可愛いちんこしかイメージになかったから、ちょっと驚いた。
いつの間にか、こちらも成長してたんだな。
なんて。
感慨はわかねえよ? この状況じゃ。
目の前に完立ちちんこ。
生意気にも色気のある興奮した表情。
何だこれ。
兄は理解に苦しむぞ?
とりあえず、俺の上からどいてくれ。
おなかと○○が
くっつくぞ
うん。
くっついてんな。
わかったから。