死神の帰る場所
その後の日常
運動不足は03

奥まで差し込まれたそれが、今度はずるりと引き抜かれた。

「っゃ、ぁ、ぁぁ」

突然の排泄感。
これは快感だと、体は知っている。

はっ、はっと浅い息が漏れる。

「内側めくれてる。ピンクい」

「う……、ふっ……」

私を犯すのは割と太さのある物で、押し開かされたアナルが自然と窄まろうと運動して苦しい。
苦しくて、でも下腹に溜まる快感はそれすら餌にして自身を太らせていく。

「やっ、ン、な、に?」

「これはディルド」

「でぃ?」

「運動不足、俺の所為なんだよね」

「……んっ」

「責任もって解消させる」


運動不足。

…………ああ!

今日。

ご飯はいらないという治仁くんからのメールを見て。
それならば、と思ったんだよね。


今日は月に二回の地域のソフトチームの練習の日だった。

所属したままだけどこの数ヶ月間、顔を出せていない。
電話口で除籍しちまうぞ、と笑っていた代表の声を思い出した。

ご飯を食べないとなると、治仁くんが帰るのは22時過ぎ、いや0時を回るかもしれない。

「うん、よし」

たまには体を動かしてこよう。
おなかもこれ以上ぽよぽよしたら恥ずかしいし。
たまにあの大きな手で揉まれるのが地味にダメージだったりする。
治仁くんは細いからなぁ。


思いつきに独りでニコニコしながら治仁くんにメールをした。


『少し寄るところがあるので、私も遅くなります。』
『九時半頃には伺えると思います。』
『それでは後程(^-^)』

練習は9時まで。
そう予定してたんだけど。

「……遅かったね」

「あぁぁ、ごめんね。久しぶりだったから付き合わされちゃって。遅くなるってメール届いた?」

「うん」

ほんのり回ったアルコールが心地よくて、マンションで出迎えてくれた治仁くんに笑顔を向ける。
お出迎えされるのって嬉しい。

練習の後スナックに連行されてかなり遅くなってしまった。
私もずっと休んでいた引け目があって強く断れなくて……。

「暫く運動不足だったから気持ちよかったよ」

そう言った私の口は治仁くん君の唇に塞がれた。




「っひぃ、あア! っア! あ、ア゙、あ、……ア! ア!」

下半身からじゅぽじゅぽと激しい粘着音が聞こえる。
その音のタイミングで抜き差しされるディルドに視界が揺れる。

激しいセックスのような動きが気持ちいい。
気持ちいい。


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