死神の帰る場所
その後の日常
運動不足は01

舌をフェラチオされてるみたいだ。
甘やかすように吸われて、器用な舌に擦り上げられる。

「ふ……あ…………あぁ……」

イヤラシクって、気持ちいい。
ゾクゾクと欲情が全身を駆け巡る。

「乳首、立ってる」

「っ! イ、あああ……、あ、そ、ナ! やあ、ぁ、ぁ」

恥ずかしい。
恥ずかしい。

そんな所に触られただけで、腰が揺れてしまう。

そんなに摘まないでくれないか。
最近、ちょっと大きくなってしまった気がして、悩んでるんだ。

女の子みたいに大きくなってしまったらどうしよう。

ふー、ふーと息を荒らげていると、治仁くんが耳朶を食んだ。

「っ!」

治仁くんの吐息の向こうにヴー、ヴーという篭った音が聞こえる。
ああ、でも良くわからない。
体の中から直接聞こえているのかも。

私のアナルには、治仁くんによって振動する“何か”が埋め込まれていた。

「まだ足りなさそうだね?」

「え…………っアあ! ア! ああ! あ、あ、アあああぁ、っあ!」

その振動が大きくなって、私の前立腺を容赦なく刺激する。

挿入された時は入り口付近にいた“何か”は、次第に奥に飲み込まれてしまった。
その事が酷く恥ずかしい。
まるで、私が喜んでいるようじゃなか。

「ン、ア……、ああ! あ、っひっ! ひぃ、ん! も、ぉ、むりいっ!!」

強い快感に、息すらうまくできない。
ラグに胡坐をかいた治仁くんの体に捕まって、かくかくと腰を振りたくる。
自然と膝を開いて尻を突き出す様な格好になってしまった。

「う、あ、んひうっ! ヤっ! おっぱいっ! あっ! やああ!」

べろりと乳首を舐められた。
反射的に身をよじっても追いかけられる。
そのまま回りの皮膚も一緒にじゅうじゅうと音を立てて吸われた。
その音がショックで堪らない。

「んや、や……やア……あ、」

治仁くんの頭を抱えて、大きく首を振る。
そんな事はお構いなしの治仁くんは、軽く歯で挟んだ乳首を尖らせた舌先で擽ってきた。
もう片方の乳首は指で潰される。

込み上げてくる射精感に自らのペニスを扱くけれど、その手は治仁くんに邪魔されてしまう。
そもそも、よく分からない器具が取り付けられてしまっていて、満足に触ることができない。

「も、ふ……ンん! はず、して、え! い、きた! あ、うう! おね、が……!」

涙声で頼むけれど、治仁くんは胸に吸い付いたままだ。


……なんで、こんな事になったんだっけ……?


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