「
collar」
赤と茶
04
この部分が自分を犯す時の快感を思い出して、ドキドキと鼓動が早くなる。
「ンひゃ! ……あ……んああぁぁ! やっ! あ! ダメええっ!!」
興奮できゅっと持ち上がった睾丸を揉まれて、目の前が真っ白になる。
同時に吸われたペニスがびくびくと震えた。
腰に渦巻く熱が破裂しそうだ。
我慢できない。
「イっ! いっちゃ! ア! …………っく……ふ」
じゅぶりと更に吸い上げられて、簡単に陥落してしまった。
#3の頭の中はペニスを白濁が通り抜ける快感に染まる。
何度かに分けて精を出し切ると、満足感に溜め息を漏らした。
その瞬間に我に返る。
#9の口の中で達してしまった。
「っごめっ! オレ……」
慌てて#9を見ると、凹凸のはっきりとした喉仏が上下する。
「! のっ……」
#3の顔が茹でたこのように真っ赤に染まる。
恥ずかしさに声が出ない。
#9の上から飛び退き、脇に正座して口をぱくぱくさせていると、ニコリと金色の瞳が細められた。
「(ご ち そ う さ ま)」
「────っ! っもうっ!」
ペロリと舌がなぞった薄い唇が動いて、声に出さずに#3をからかう。
それに更に顔を赤くした#3は、枕を掴んで#9に反撃に出た。
ぼすぼすと叩くと、#9の朗らかな笑い声が上がる。
「#9のっ! ばかっ! もうっ! もうっ!」
叩けば叩くほど笑みを深くする#9につられて、#3の顔にも自然と笑顔が戻ってきた。
この空間に到着した時以来の#3らしい明るい表情に、#9の口元が綻ぶ。
「っぅわぁっ! ぷ!」
#9の逞しい腕が暴れまわる#3をとらまえてかき抱いた。
丁度その瞬間に、MIXの完了を受け付けた電子音が響き渡る。
「#3」
「ンっ」
耳元をバリトンが擽る。
くすぐったさに身を捩ると、ごりっと固い物が太ももに触れた。
その正体を瞬間的に悟った#3が、ぽっと頬を赤らめる。
「部屋に戻ったら、続きしようカ?」
#9の瞳に灯る欲情の炎にあてられて顔が熱い。
どれだけ燃えさかる炎熱に晒されようと火傷一つしない肌がチリチリする
。
#3は真っ赤な頬を押さえてコクリと頷いた
◇ ◇
#3「#9! オレ、頑張るからな!」
#9「?」
#3「次までにはアド完璧にしとく!」
#9「……」
#3「なんだよー。オレだってやればできるんだからなっ!」
#9「ウン」
#3「期待してろよ?」
#9「……ウン」
◇ ◇
完璧にする方法と、完璧になった後が心配でならない#9。
#3は男としては好きな人をアンアン言わせたいと息巻いています。
どうなる#9!
2013年1月拍手SS