collar | ナノ

＃９の腰の両脇に手を着いて足を開いて顔を跨げば、＃３の恥ずかしい部分がすべて＃９の目の前に晒される。

「っ！　んは……」

ふっとペニスに息を吹きかけられて、ずくりと腰が痺れた。
ただ見られているだけなのに、ペニスがゆるゆると立ち上がっていくのが分かる。
じんじんと熱を持って落ち着かない。

「……＃９？　…………っアあ！」

切なさに名前を呼ぶと、するりとうちももを撫でられて＃３の背中が反り返った。
くすぐったさに混じって、ゾクゾクとした快感が這い上がってくる。
もどかしさに、ゆらりと腰を揺らしてしまう。
催促しているようで、恥ずかしかった。

「やぁ」

「うん。気持ちよくなろう」

「う～……でも……オレがアドなのに」

これではいつもと変わらない気がする。
＃９がベース、＃３がアドとしてMIXを実行しなければこの空間から出られないのに、どうするのだろう。

＃３は＃９の意図が分からずに困惑した。

「ああ、ウン。このまま口の中にもらう」

「くち、て、えっ？　ア！　ンああぁぁ……」

すっかり立ちあがっていた＃３のペニスが、＃９の口内に消える。
すかさず暖かく濡れた舌がペニスに巻き付いて、幹に沿って舐め上げられた。

「ひゃ、あ……ああ……」

＃３の体を知り尽くした＃９の愛撫に、張り詰めたペニスからはいとも簡単に先走りが溢れ出す。
無意識に快感から逃れようとする腰は、＃９の大きな手に捕らえられてかすかに揺らす事しかできない。

「……ふああ、や……ダメだって！」

イヤイヤと首を振って拒絶の言葉を口にする＃３に、＃９の動きが止まった。
＃９の不思議そうな目線に、必死に答える。

「オレも、オレも……！」

「……ン……」

目の前で緩く立ち上がった愛しい＃９のペニスに手を伸ばして、そっと触れる。
つるりとした幹を握りこむと、＃９の腹筋が波打った。

それが嬉しくて、大きく口を開けるとぱくりと咥え込む。
大きな＃９のペニスを口淫するのは苦しいのだけれど、アドの自分が何もしないなんて、おかしい気がする。

それに、何より、＃９に触れたい。
＃９に気持ちよくなって欲しい。

必死に舌を動かすと、口の中の質量が増して息苦しい。
塩辛い先走りの味に唾液が溢れて口の端から零れてしまう。

「！　っンアっ、む……うぅンっ！　ふまっ！」

＃９が突然愛撫を再開させて、その刺激に＃３の体が震える。
柔らかな舌が＃３のペニスを扱く様に動くと、ブワリとあふれる快感に頭の中まで犯される。
口の中のペニスに歯を立てないようにと気を配るが、それすらままならない程気持ちが良い。

「ふむっ！　ふ……。あ、ン！」

足がガクガクする。
上半身が崩れて＃９の腹の上に沈みこんだ。
背の高い＃９とは体格が違うためにペニスが口から零れてしまう。

「あぁ……っ！　ヤっ！　できな、アァん」

体の位置をずらそうとするが、＃９に腰を固定されていて動けない。

目の前の剛直はひくひくと揺れ動いて＃３を誘う。
がむしゃらに手を伸ばして、その幹を扱いた。

「ふ……ン……」

ドクドクと血管が脈打つのが掌に伝わる。
＃９の鼻にかかった吐息が微かに聞こえた。

←｜→