「
明日もFull Moon」
隣の晩御飯
02
とろとろと隼人を脱がすボクは、あっという間に裸に剥かれてしまっていた。
手馴れているよなあ、といつも感心する。
「ここは素直だよな」
「っひあんっ!」
しっかりと立ち上がったペニスをピンと弾かれて大きな悲鳴が出た。
ピリッと走った刺激に膝ががくがくする。鋭い刺激の後に、じんじんと痺れが残って気持ちいい。
「ん、ぁ……」
「おまえ、SMもいけんじゃねえの?」
「んー? したい?」
ひくひく体を揺らせて快感に浸っていると、隼人が熱い息を吐いた。
興奮してるらしい。
本能のまま牙を剥いた隼人に翻弄される自分を想像して背筋がぞくりとした。
「血とか出なければいいよー」
隼人がひどい事をするとは思えないし、その気になっていれば、ある程度の痛みなら気持ち良くなれると思う。
要は隼人が興奮するかしないかだ。
「あ、でも、放置とかしても、最後はちゃんとしてくんなきゃヤだよ?」
お預けっぱなしは困る。
「SMする気ねえよ」
「あれ? そっかー」
隼人があきれた様に笑う。
実はちょっと残念、なんて思ったりして。ねっとりと時間をかけた性交渉は大好物だ。
あっ! 別に隼人が早いとか思ってるわけじゃないよ?
跪いて隼人のズボンのジッパーを下ろすと、下着を軽く押し上げる塊が目に飛び込んできた。
少し硬度を増したその部分の大きさに、うっとりする。
完全に立ち上がった隼人のペニスはこんなもんじゃない。
微かに届く雄臭さに、腰の奥がぐずりと熱くなり煮崩れしそうだ。
目の前の獲物にこのままむしゃぶりついてしましたい。
うずうずして鼻息が荒くなる。
つるりとした茎に舌を這わせて、ガチガチに育てたい。
脈に合わせてぽくぽくと口内を打つぷりっとした先端をしゃぶって、先端から溢れて来る甘露を味わいたい。
頬擦りくらいならしてもいいかな?
「靴下だけとか、クルよな」
「……変態だよねー」
「可愛くねえの。人のチンコ凝視してる奴に言われたくない」
自分で靴下だけ残したくせに、そんな事を言う隼人にお約束のように突込みを入れる。
靴下ねえ?
あー、ニーハイとか、ストッキングとかはボクも分かる。
ゆっくりと脱がす時に恥ずかしがるのが、とってもイイ。
でも、三足1000円、砂埃仕様のボクの靴下はどうだろう。
多分、隼人もラリってるんだろうな、と思う。
その気になったボクからは、性フェロモンのようなものが撒き散らされているらしい。
それもかなり強力なヤツが。
その犠牲にしていることを、毎度のこと申し訳なく思ってはいるんだ。
内心ね。