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脇役的事情
07

自らのシャツの前を肌蹴た悟が、俊明のTシャツをたくし上げた。

「御堂は帰省だ。お前はいいのか?」

「ああ、そっか。俺は別にこの時期じゃなくても帰れるし」

お盆の帰省なんて人間らしいことをあの人もするんだなあ、と変なところで感心してしまう。
子供が着替えを介助される様に、するすると着衣が剥がされていく。
器用だな、おっさん。

「九月まで休だもんな」

耳をべろりと舐められた。
熱く濡れた舌が、ぴちゃりと卑猥な音を立てる。
くすぐったさに身を捩るが、椅子に座ったままの俊明の膝を跨いだ悟から逃れようはない。

「今日もどうせ泊まってくんだろ?」

「ちょっ、いきなり……?」

俊明の息子が、悟の引き締まった尻の間に隠れた後唇に導かれた。
ぴとりと触れたそこは、俊明の先端にキスするように蠢く。

俊明は何もしていないのに十分に解されている様子の穴に、引くどころか興奮を覚えている当り自分も終わってると思う。
悟は、間違いなく変態的だと思うが、自分もそう変わらない。

「ベッドでも構ってやるから、とりあえず、食わせろ」

はっと熱い息を吐いた悟が乱暴に俊明の胸を押す。
反り返りそうになるのを防ごうと俊明の腹筋に力が入ったところに、悟の腰が落とされた。

「ふっ、は、ああ……あぁぁ……」

「……ん!!」

狭い穴の中にずるりと息子が侵入した。
圧迫感は勿論の事、その内壁の熱さが息子を包み込む。

「っ! は! すげ……」

うねうねと蠕動する悟のとろとろに濡れた内側が気持ち良くて、ゆるく腰を振ると上に乗った悟の腰が反り返る。
動きに合わせて括約筋を締められて、射精感が腰の辺りにとぐろを巻く。
あんまり早く達ったら、何を言われるか分かったものじゃない。
絶える俊明を見透かしたような悟の動きが憎たらしい。

「ンあっ……、やっぱ……イイ、な……」

苦しげに寄せられた眉の下には、壮絶に色香を放つ双眸が俊明を見下ろしている。
少し涙で滲んだ瞳は快楽に浮かされて揺れ、緩んだ口元には赤い舌がちらちらと見え隠れする。
エロい。
おっさんなのに、エロいとか、反則だ。


このまま悟のペースでは保たない。

俊明が大きく腰を突き上げた。


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