「
試してみよう」
05
いつどこから取り出したのか、知巳の指にコンドームが被せられていた。
……悪かった。
お前のスペックはオレよりよっぽど高いんだな?
悪かったよ。
その外見から、何も知らない純情坊やだと勝手に思い込んでいた。
悪かった。
悪かったから、ケツの穴を弄るのはやめてください。
「あれ、入んない」
「はい、るか、よ……」
「入れてみよ?」
「みよって、ちょ、意味わかんねーよ?」
足首まで下ろされたズボンとパンツが邪魔だ。
片手は翔也に捕まっているから、もう片方の手で応戦するけど、知巳に軽くいなされてしまう。
ああ、もう、翔也のあほんだら。
乳首弄るのやめろ。
「っ! ンン……」
まさか罵った心の声が聞こえたのか。
きゅっと痛いくらいに乳首が抓られて、耳に噛み付かれた。
ぞくっと背筋が震える。
「……んあ! あ!!! やめ……っ!」
「あ、入った」
「や、や、……あ! や! 動かす、なあ!」
知巳の指を飲みこんだケツの穴が物凄い違和感だ。
知巳が指を少し出し入れするのが驚くほどよく分かる。
コンドームのジェルで滑るのか、痛くはないけど変な感じ。
排泄感と圧迫感。
恥ずかしいし、何かが漏れ出してしまいそうで、怖い。
「すごい、きゅうきゅうしてる」
「っ! もっ! ヤメっ……て……、っ! 汚ね、から」
「だいじょぶ、ゴムしてるし。」
「や、でも……」
「ほんとは直接触りたいんだけど、守にはハードル高いでしょ?」
「……な、に? 言って」
入り口付近で出し入れを繰り返されて、体が震える。
自分の声が水っぽくなっているのに気付くと同時に、眦から熱い滴が零れた。
俺、泣いてるのか……。
瞬きの度にポロポロこぼれる涙に呆然とする。
割とアツくなる質だから、男にしては良く泣く方だけど、こんな涙は知らない。
「守」
耳元で優しく囁く翔也に僅かに振り向けば、ちゅっと目の横に柔らかい物が触れた。
「きもちぃ?」
「ん……、ァ、わっ、かんね……」
頭を撫でながら聞かれて、首を横に振る。
刺激が強すぎて、頭ん中がジンジンする。
ついでにちんこもジンジンしてるけど。
「守、シコってイイよ?」
「こっちの手も、ココ」
二人に導かれて、両手でちんこに触れた。
硬くそそり立つ俺のちんこは、先端に透明な先走りを湛えてドクドクと脈打っていた。