会長性徒会

11

清められた体をくったりとソファに沈める。


ケツの穴が痛え。

腰がだりい。

乳首もひりひりしやがる。

日頃使わない筋肉を酷使した所為か、盛られた薬の所為なのか。
体がだるくて堪らない。


満身創痍だ。


先程までこのソファの上で痴態を繰り広げていたことを思うと居たたまれないが、何しろ自力で動くのがかったるい。
場所を移させるにしても、生徒会室には他に横になれるような場所はない。

現状に甘んじて、溜息をついた。


「で? 覚悟は良いか?」

低く唸る。
鳴きすぎて枯れた声じゃ締まらないことこの上ないが、落とし前はつけねえとな。

「「覚悟?」」

「何の覚悟がいるの〜?」

「……殺ス…………」

こて、こて、こてん、と傾げられる首にむくむくと殺意が湧き上がる。
重い体を持ち上げて悪びれないメンバーを睨み付けた。

お前ら、強姦って言葉を知らんのか。
しかも集団。
集団強姦。

十分に犯罪だろ?

「まあまあ、悪気はないことですし」

「てめえ……」

副会長……お前も例外なく同罪だ。

「ちなみに、あなたは男性なので、この行為は強姦ではなく強制わいせつとみなされます。すぐに採尿すれば薬も検出されるでしょうし、医師の診察で行為も立証できるでしょう。刑事告訴は可能だと思いますよ」

「あ?」

「6ヶ月以上10年以下の懲役ですが、残念ながら私たちは未成年ですからその限りではありません。そうですね……書記と……会計あたりは停学程度でしたら処分できるかもしれませんね、もしかしたら」

「…………(しょぼん)」

「え〜。オレらだけ〜?」

突っ込んだのは書記だし、薬を用意したのは会計ってことか。
教唆は副会長だとしても、立証するのは難しいし、奴の家はこの学園でも力が強すぎて問題にすらならねえだろう。
双子は……うん、まあ、なあ?

ああもう。
なんか、面倒臭え……。

副会長の説教のような台詞に気持ちが萎えていく。

「……もういい。不問にする。金輪際、俺に触れるな」

「えー」

俺は犬に噛まれたんだ。
口を尖らせる会計を無視して、ため息とともにソファに身を沈める。
早く独りになって休みたかったが、今は寮への移動すらままならない。
暫くここで回復を待つしかないだろう。


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