「
奏でて?」
06
先程の刺激でぽってり膨らんだ乳首を指の平で転がされると、切ない痺れにゆらゆらと腰が揺れる。
その腰を抱え込むようにして、洋二が秀和の張り詰めた性器を扱く。
絶頂を促すかのような容赦ない動きに眼の奥がチカチカする。
コロンと洋二の体臭が混じった香りがまるで媚薬の様に秀和を蕩けさせて、与えられる全ての刺激が快感に変わる。
「ああン、イあっ、ああっ、ンはああ……」
膝ががくがくと震えて立っていられない。
ハイテーブルに突っ伏して、強すぎる快感の波にただ翻弄される。
「どうする? そこが開いてさ、兄貴が来たら」
「ヒっ!! ああっ! やっ、ヤらああ……!」
上ずった洋二の挑発に少し顔を上げると、ぼうっと霞んだ入り口の扉が目に入る。
揺れるドアベルにギュッと体が強張った。
人に見られて喜ぶ嗜好は持ち合わせていない。
もし、こんなに惨めな自分を信頼する人間に見られてしまったらと想像すると怖くて仕方がない。
洋二がこんな事に及んだ原因は、多分、自分にあるはずだ。
それなのに、今この状況を見たら、洋二が一方的な加害者として映るかもしれない。
もし、この愛しい青年が自分の同類と思われてしまったら……。
洋二を貶めるような状況は、もっと避けたかった。
「よ、じくっン! ん……ンや、めてえええへへ……」
いやいやをするように、首を横に振る。
「んだよ、やっぱり、兄貴には見られなくない?」
「ちがっ! ああぁぁ……はっン、そおじゃあっ、なくってええン……ンあっあっ」
洋二に翻弄される高ぶりは、絶頂を待ちわびてドクドクと脈打っている。
イきたくて、イきたくて、その事ばかりで埋め尽くされそうになる脳みその片隅で、理性が言葉を紡ぐ。
「せんぱ、いはあっ! かんけ、ない……っはグっ……ン、う……っ……」
「兄貴がなんなんだよっ! くそっ! 俺の事が好きなんじゃないのかよ!?」
「!!!? っくっ、……ンぬは! …………ぁぁぁぁぁぁ……ぁぁぁ…………」
ガブリと首筋の弱い皮膚に歯を立てられると同時に乳首を強く抓られ、頭がスパークする。
我慢していた箍が外れて、洋二の扱きに促されるまま怒張の先からビュクリと白濁が飛び出した。
快感に、ふるふると体が震える。
閉じた瞼の裏が白く霞んで見える。
洋二の長い指を汚した白濁は、古色をあしらった床材に白く模様を描いた。