「
誕生日は」
03
前の男には、赤く腫れた胸の突起を弄ばれている。
乳首を指先で転がされると、じんわりとした快感が脳みそに伝わって、ペニスを揺らした。
もう一方の突起にはサラリーマンが吸い付き、時々歯を立てては敏感に肩を跳ね上げる徹の様子をニヤニヤと見上げる。
耳元には水音が響き、首筋は濡れた舌が這い回って跡を残した。
自分の吐息が篭って聞こえる。
聴覚を奪われて、性感を追いかける事に夢中になっていく。
後ろからはペニスを握られ、また別の男が亀頭を手のひらでこねる。
頭がおかしくなるほどの直接的な快感が、徹の意識を侵して行く。
いつしか自ら腰を動かして、男たちの手に擦り付けていた。
開いた足の間にはいくつもの手が張り付き、アナルの周りをミミズのような指が這い回る。
「あン、アアアぁぁぁ……」
徹のアナルは中から溢れたモノで濡れそぼり、辺りはむせ返るような甘い匂いに包まれていた。
男たちの荒い息がその空間を埋め尽くしている。
徹以外の誰もが無言で、いくつもの血走った目が徹の痴態を映し込んでいた。
異様な状況が、徹の興奮を高めていく。
「ひっんっ、あ!! あア!! だめええええ……」
つぷりとアナルに差し込まれた指を伝って、とろとろと床に雫が滴る。
与えられる快感で柔らかく溶けきった徹のアナルに、無骨な指が遠慮なく進入していった。
抑えようのないいやらしい声が、車内に響く。
「んああっ、あっ、ああンっ、やめ……ンぁ……きもち、よう……」
男たちに支えられた体がぶるぶると痙攣した。
ごつごつした間接が内壁をえぐる。
抜き差しされる指を離すまいと、徹の内壁が太い指を締め付けていた。
待ち望んでいた快感に、体がどうしようもなく喜んでいる。
「ひン……」
急に抜きとられた指に、襞が蠢いた。
「は……ア、っあ! ああああああああああ」
ずずずずずっと、指よりも質量を増した物が、突然アナルを犯した。
圧迫感に徹の目が見開かれる。
「あっ、ああああっ!」
大きくグラインドするのに合わせて、これまでにない快感が脳天に突き抜ける。
熱に浮かされた徹の脳裏に、大事な人の面影が浮かんだ。
「はあっ、ああああ、ごめ……さい……、各務さん……!!!」