シリアスなものを書こうとして失敗、沒になった超SSS。雨宿りしようと立ち寄った小屋にて、具合の悪そうな意識のないノワールと、ロダに遭遇。尻切れトンボですが。

空気を切るようなキンとした音が静かな小屋の中に広がる。少し離れたところで黒い男を護るように短剣を構えているのは彼の相棒――ロダだった。
「寄るな、ラグ・シーイング」
「で、でも」
荒く息をするノワールを前に、ラグは気が気でなかった。今は敵対しているとはいえ姿は友人で憧れだったゴーシュ・スエードそのままなのだ。
彼が苦しんでいるというのにこのまま引き下がるなんてマネが出来る訳がない。瞳を閉じ、力無く倒れているゴーシュを、ノワールを視界に入れると、それだけで涙があふれそうになる。
それはニッチも同じで、ロダに鋭い視線を浴びせながらもノワールを気にしているようだった。
「ノワールは渡さない、絶対に――!」

2009.11.26 blog


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