「やあ、間桐先生」
「…お前か。何の用だ」

「はは。酷い言われようだな。それにしても、相変わらず机が散らかっているようだね」
「お前には関係無いだろ。文句があるなら早く出ていけ」

「いやいや。文句を言いに来たんじゃないんだ。挨拶を、ね」
「喧嘩を売っているのか…」

「誰がそんなことを。我が子が養子に出るんだ。そちらの親類の方には挨拶が必要だろう」
「俺はそんな話を了承してはいない。どうしようと阻止する」

「だが、君のお父様にはどう足掻いても逆らえないだろう?」
「あんな老い耄れ、知ったことか。俺は絶対に許さない」

「優雅さに欠けた物言いだ」
「煩い。出ていけ」

「ああ。そこまで言うなら、出ていくよ。けれど、最後に」
「…何だ」


「君、うちのクラスの生徒と親しいようだけれど」

「…っ……」


とある放課後、生物室にて。

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