「うゎ…!?」
足の裏をゆっくりと誰かの指でなぞられた。大袈裟なほど身体がはねてしまい、恥ずかしさが襲う。ついでにいうと変な声まで出してしまった。身体を起こすと目を丸くして此方をみている恋人がいた。あれ、こいつ俺の横でもう寝てたはずじゃ。ていうか、なんで君が驚いてるの。君は被害者じゃなくて加害者だよね、うん。ああ、ちょうどよくウトウトとしてきて寝かかっていたところにこんなことをされたから、目がさめてしまったじゃないか。さて、どう責任をとってもらおうかな。
「…何してるのかなあ、君は」
「臨也さんって足の裏も性感帯なのかなと思って」
「…は?」
「ほら、臨也さんってば、どこ触っても感じるじゃないですか。だから、足の裏とかもそうなのかなと思いま、」
「帝人くん?それ以上言ったら、今すぐベッドから蹴り落とすよ」
「臨也さんなら別に構いません」
「……君ってMなの?」
「何言ってるんです、Mなのは臨也さんでしょう。いつも酷くされて喜んでい、」
「本当に蹴り落としていいかな、ついでに踏み潰したいんだけ、ど…っ!」
するりと再び足の裏を撫でられ、言葉を詰まらせる。絶妙な指づかいで足の裏のあちこちを撫で回されて擽ったさに堪えきれず、足を引っ込めようと試みるも、がしっと足首を掴まれ敢え無く失敗した。
「ふ、っ…、ちょ、いい加減にやめ…んん…っ、!」
ぬるりとした感触を足の指に感じた。彼の口のなかにいれられたなんて、見ずともわかる。しかし、すぐに口は離された。今度は指ではなく、舌先が足の裏が這いまわる。
「んっ、ぅ、擽ったい、から…っ、」
舌が動くたびにビクビクと身体が震えてしまう。きちんと頭が働かず、彼の意図が読めない。とりあえずはこの不可思議な行為を止めさせようと訴えるが、彼は。
「…擽ったいだけ、ですか?」
彼は一瞬だけ行為を止めて、意味ありげに言ってはニヤリと見透かしたように笑ってみせるとちゅ、とわざとらしい音を響かせ口づけてまた舌を這わせはじめた。
彼はどれほどの力を持っているのだろう。どれだけ彼の手から逃れようとしても全くびくともしない。24にもなる大人が高校生相手に力で勝てないとは。同じ男だというのに。プライドを傷つけられたような気がしてならない。
「は、あ…っ、んっ…、」
考えている間にも舌は動きを止めることはなかった。そこで信じがたいことに気づく。はじめのうちとは異なり、擽ったさだけではなくなってきた、ような気がする。唇からはあまい声が零れはじめてきた。信じたくはないが、目の前にあるのは紛れもない真実だ。寝間着をきゅっと握り締めると少年が不気味に笑みを浮かべた気がした。













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ていう、意味不な突発文。
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