あいつは
いつも唐突で困るんだ



「し・ん・ちゃ・ん!問題!そばに居るとすーっごいホッとするものなーんだ?」

「...何なのだよ...いきなり」

「いんや?ただ聞いてみたんだけど…えと!とにかくそばに居るだけでホッとするものって?」

「開運グッズだな」

「え...えぇえ!?な、なにそれ!!」

「この開運グッズがあれば試合に勝つことに一歩近付くのだよ」

「うぅ....もー!真ちゃんって場の雰囲気ぜんっぜん読めねぇのな!」


頬を膨らませ怒る高尾に緑間は眉を寄せた。
緑間が高尾が居ないとき黄瀬に聞いてみると、黄瀬は少し呆れたように笑いながら
緑間に

「そういう時は‘高尾なのだよ’とか言ってあげるっス」

そう言われた
きっと高尾は緑間っちにそう言って欲しかったんスよ、と。

「お前は俺がそんな事言う輩にだと思えるのか?」

「まぁ...人間性はどうであれ、安心出来るんじゃあないんスか?緑間っちの側に居ると」

黄瀬はやはり笑い顔を崩さず言う。
今度また聞かれたら言ってみてやるか
と思った。





そばに居るだけでホッとするものなぁんだ?








.

- 1 -


[*前] | [次#]
ページ:




人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -