あいつは
いつも唐突で困るんだ
「し・ん・ちゃ・ん!問題!そばに居るとすーっごいホッとするものなーんだ?」
「...何なのだよ...いきなり」
「いんや?ただ聞いてみたんだけど…えと!とにかくそばに居るだけでホッとするものって?」
「開運グッズだな」
「え...えぇえ!?な、なにそれ!!」
「この開運グッズがあれば試合に勝つことに一歩近付くのだよ」
「うぅ....もー!真ちゃんって場の雰囲気ぜんっぜん読めねぇのな!」
頬を膨らませ怒る高尾に緑間は眉を寄せた。
緑間が高尾が居ないとき黄瀬に聞いてみると、黄瀬は少し呆れたように笑いながら
緑間に
「そういう時は‘高尾なのだよ’とか言ってあげるっス」
そう言われた
きっと高尾は緑間っちにそう言って欲しかったんスよ、と。
「お前は俺がそんな事言う輩にだと思えるのか?」
「まぁ...人間性はどうであれ、安心出来るんじゃあないんスか?緑間っちの側に居ると」
黄瀬はやはり笑い顔を崩さず言う。
今度また聞かれたら言ってみてやるか
と思った。
そばに居るだけでホッとするものなぁんだ?
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