White 1 


あれからちょうど1か月がすぎただろうか―


町はもうすぐほんのりとやわらかい、いちごみるくのような色で染め上げられる。

『White day』


臨也はいつものように授業をサボり、屋上でぼんやりと校庭を見ていた。

臨也は今日の日にちをちらりと携帯電話を取り出して見る。
『3月13日』・・・


臨也は明日が静雄との1か月記念、さらにはホワイトデーということが頭に入っているが、どうもしっくりこない。

なぜならこの1か月付き合っているといっても形だけのようなもので、静雄はいつも他校とのけんか、けんかに明け暮れる毎日だった。

臨也とは言うと、高校生でありながら情報屋としていろいろとやることがあった。

2人はお互いにすれ違い、もし会ったとしてもしゃべるネタがなく、ただひたすら沈黙があるのみだ。
べつに2人とも好きじゃないわけじゃない。

好きだけども、どう言ったら相手を喜ばせるかわからないだけだ。

さらに静雄は臨也はどうしゃべっていいのか分からない。なぜなr

「シズちゃんツンデレなんだもーーん!!!」

一人屋上で叫んだ。

すっきりしたのか、臨也は教室へと戻ろうとする。
しかし・・屋上にはもう一人・・・・いた。

「臨也・・・どんなけでかい声でしゃべってんの・・・」


「新羅・・・」

「かなーり聞いてても恥ずかしかったよ、ちなみにさ、明日はホワイトデーだけど何か考えてるのかい?」

新羅にたった今自分が考えていたことをあてられすこしだけ動揺した。

「別に・・・新羅には関係ないだろ。じゃあ。」

臨也は立ち去ろうとしてドアに手をかけた時・・

「いいのかい?」

「は??」

新羅のいきなりの言葉に変な声が出てしまった。

「そんなぎくしゃくした状態で、明日の1か月記念・・・ホワイトデーを迎えていいのか言っていってんの。」

「別に。大丈夫大丈夫。素敵で無敵な折原臨也はそんなことでは迷うかっつーの。」

臨也は苦笑いを見せて屋上から去った。

新羅は一人とり残されたまま、呟く。

「2人ともシャイだねー」


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さてはじまりました!ホワイトデー企画!

しょっぱなからよくわかりませんと思いますがバレンタインデー企画の続きに一応なっております(笑)



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