友達のサイケくん。(サイ津)
静雄くんにつれられてきた公園には僕と同じくらいの年の子がたくさんいる。
「ほら、津軽、もじもじしてねぇでみんなの所行って遊んでこい。」
静雄くんが僕の手を離そうとするから、僕はいっそう強く、静雄くんの手を握った。
「やだ…僕静雄くんと遊んでたい。みんなと遊ぶなんて無理だよ。」
その時、あいつが現われたんだ。
ピンクのコートにピンクのイヤホンをつけて。年は僕と同じくらいだった。
そいつは泣きそうな僕の前に来てこう言った。
「キミ、名前はなんて言うの?俺はサイケって名前だよ。」
「僕は…津軽…」
「津軽ね!いっしょに遊ぼうよ。」
僕は気付いたらサイケの手をとっていた。これが初めてのサイケとの出会いだった。
友達のサイケくん。
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サイケと津軽が友達になる瞬間の物語。
なんて誰得!←
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