「なんだろこれ……」
真ん中に空洞のある、すごく見覚えのあるフォルム。これはあれだな、トイレットペーパーですね。忍たまの世界はたまにわからないけどもう慣れましたよハハハ。 しかし何故トイレットペーパーが、おむすびころりんの如く?
「あ〜そろそろ伊作先輩が現れますよ〜」 「えっ本当!?」
やったこれで助かる!と嬉々としたわたしの隣にちょこんと体育座りする鶴町くん。かわいいと思っていると、彼は何故かカウントし出した。
「よん、さん、にー」 (何の数字だ……?)
「伏木蔵〜どこに行っ、うひゃああああ!!」 「うぎゃ!!」
はい、本日三人目いらっしゃい。 さっきまで鶴町くんがいた位置に替わるように善法寺くんが似たり寄ったりな反応をして落ちていた。 もうなんていうか、ここまでくると単純に鈍くさい人たちの集まりですよね。
「あの〜善法寺くん大丈夫?」 「あれ、ハルさんどうしてここに?」 「伊作先輩こんにちは」 「やあ伏木蔵こんにちは……じゃないよ! また綾部の掘った穴に落ちてたんだね? 探したよも〜」
薬草摘みに行きたかったのに時間くっちゃったでしょう、と善法寺くんは呑気に苦笑した。
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