「そういや、ユキちゃんたちって六年生くらいなのかな?」 「いいえ。私たちは四年生にあたるかしら」 「ハルちゃんはいくつ?」
はいこれは省略。 くのたまの子たちも似たり寄ったりな反応でした。まあ、一つだけ違ったのは、年上なのに肌がぷにぷにで綺麗ね! と言われた点だけど、あのそれはね、君たちより体格がいいからなのだよ! だから頬っぺたもムニムニしてんの!
「さあさ、そろそろ実技の授業ですよ。あなたたちは裏山に行きなさいな」 「あら、もうそんな時間?」 「もう少しお話したかったわー」 「ハルさん、次こそは化粧作法させてね!」 「またくのたま教室に来て下さいでしゅ」
ユキちゃんトモミちゃんは残念そうに口を尖らせ、ソウコちゃんは最初から最後までわたしに化粧を施したがり、おシゲちゃんはぎゅっとわたしの手を握って別れの言葉を述べた。 なんか、あの、皆さんめちゃくちゃ可愛いんですが……!!
「うん、また来るね! その時も色々話そうね!」 「「さようなら!」」
バタバタと移動教室よろしくユキちゃんたちは廊下の外へ出ていく。 同性だからかな、それとも年下に見えたからかはわからないけど、彼女たちは忍たまの子たちよりずっと気軽に話せてうれしかったなあ。 女の子の知り合いがいるってのは心強いものだ。
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