「それじゃあ、必要な時は私たちの着物や化粧道具を貸してあげるから!」
「あなたの髪やお顔を私たちにも貸して下さいな!」


な ん だ と
何この新手の脅迫! 髪の毛と顔貸してくれって聞いたことねーよそんな怖い話!
しかも漏れなくみんなきらきらした目で見てくるから断るに断れない!


「皆さん、ハルさんが困っておりますよ」
「でも山本先生、こんなにきれいな髪は中々いないし、たまにはくのたま以外の女の子のお顔に化粧の作法をしたいです!」
「駄目かしら!?」
「だっだめじゃないです、たまになら!」


アアア勢いでOK出しちまったーー!!
と、内心頭抱えていれば、ユキちゃんトモミちゃんソウコちゃん、あとおシゲ?ちゃんが、よろしくねーとにっこり笑って握手を求めてきたのを見て、ああこれも悪くないなと思い直してしまった。

というか、まじまじ見てみるとみんな可愛いな〜お姉さん!って感じがする。
ユキちゃんとかすらっと背も高いし、体型もボンキュッてなってるから、もしかしたら忍たまのシオエさんみたいに、お姉さんになってくの一志願にきたのかな。


「ううん、私たちくのたまは全員がくの一になるために勉強している訳じゃないの。作法を学びにきている人だっているのよ」
「まあ私はもっと強くなりたいから通っているんだけどね」


トモミちゃんがそう言えば、あははは!とみんな楽しそうに笑った。
女子校みたいでいいな、この感じ。




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