「お前ももう少し危機感を持て! 例え忍たまといえど斎藤は男だぞ、そうでなくてもハルは全体的に警戒心がなさすぎる」
うお、想像以上にまともに叱られてしまった。確かにさっきのタカ丸くんの色気には正直ぐらぐらっとしたが、いやだって忍たまだし年下だしさあ。
「ハルお前、斎藤が俺らと同い年って知らないのか」 「へー……えっ」
食満いま何て言った? え? タカ丸くん四年生じゃないの? ぽかんとしていると、タカ丸が言い忘れてた〜とのんびり割って入った。
「うん俺ね、本当は15歳なんだ。編入生だから四年生なんだけど、年齢でいえば潮江くん食満くんたちと同じなんだよ」 「まじでか」 「えへへ」
えへへ、じゃないよ! ちょっと可愛いななんて思っちまったじゃないですかバカヤロー!! ということは、わたしは、ある程度年齢のいった『男性』と空間を供にしていたわけで、となるとタカ丸のあの、場数踏んできたような女の扱いもあっさり納得できる訳で。
「――ところで、潮江くんたちは今からお風呂? 珍しいねえ二人だけなんて」 「いや、すぐにあいつらも来るさ」 「二人だけとか言うんじゃねえ、虫酸が走るだろうが」
あ、食満ばかやろう。余計な一言いいおって。 はい始まりました、やらいでか!
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