夜になり、約束通りタカ丸くんはわたしの自室に迎えにきてくれた。


「こんばんは〜」
「こんばんはー。あのさタカ丸くん、」


どこで髪整えてくれるのかな?
自室だったら片さないといけないしなーと尋ねれば、あっさり「風呂場だよ」と答えられた。風呂場……いやまあ、そうか、そうだよなあ。


「トリートメントもしようね!」
「な、なんかタカ丸くん楽しそうだね」
「うん!」


だって久々に誰かの髪に触るもん! なんて、うきうきしている髪結いを余所に、わたしは風呂場の中でトリートメントとかを行うのなら、衣服は脱ぐべきなのか、そちらばかり考えていた。
……確か彼は四年生、つまり13才だから、まあ六年みたいに見るからに大人くさい訳でもないし、タオル身体に巻き付ければセーフかな……うん。一回立花くんとお風呂でばったり経験してるしな。気にしすぎか。


「あ、お風呂誰もいないね」
「やったね貸し切りだ!」


貸し切りだとなにか都合がいいのだろうか? 他の立て札がないのを見て、タカ丸くんは風呂の入口に手をかけた。




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