(う、うわあああすごい! わたし今オオカミと触れ合ってるよ! 何これ普通に可愛いオオカミ可愛い!)


現代じゃ絶対ありえんと内心驚喜乱舞していれば、一平ちゃんと孫次郎、はっちゃんがぱちぱちと「初触れ合いおめでとう」なんつって拍手をくれた。なんだこの委員会、めちゃめちゃあったかいんだが。


「あっ、竹谷先輩、ぼく掃除当番なのでお先に失礼します!」
「先輩、ぼくも斜堂先生に呼ばれてたので、お先に失礼します〜」
「おお、すまなかったな捜索させて! 行ってきな!」
「「はーい」」


わたしにぺこりと一礼すると、足早に去っていく一年生たち。残念だ、もう少しお話したかったのになあ。
それにしても、やっぱり五年生ともなればちゃんと先輩してるんだなーと、さっきのはっちゃんの返答を間近で見て思う。


「……なんか、いいねこの委員会」
「へ?」
「こんなに色んな生き物の面倒見るのはすごく大変だろうけど、一年生も良い子たちばかりだし、はっちゃんもちゃんと委員長やってるし、なんかいいね。大家族みたいで」


自分の感じたままの通りにはっちゃんに伝えると、いきなりだったためにぽかんとしていた彼は、ぐいっとわたしの両肩を掴んだ。今度はわたしがビビる番だ。




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