「一年ろ組、初島孫次郎です〜……」
「ろ組……ああ! 伏木蔵と同じ組だね!」
「そうです〜」


ろ組の子たちはだいたい見分けがつくようになったかもしれない。だって面白いくらい、みんな顔色があまり良くない! なんでだかはわからないけど、小さくて可愛いのは他の組の子と変わらないからまあいっか。


「それにしても、生物委員会はいいなー。こんな可愛い動物を育ててるなんて、うらやましいし、すごいな」


女子は母性からかちいさいものを見ると猫可愛がりしたくなる、という話はわたしも例外ではなく。一平ちゃんの腕の中で寝入ったうさぎを見ながら、いいなあ触りたいなあ、なんて思いながら呟く。するとはっちゃんは、それなら今から生物委員会の飼育小屋に来ますか? と誘ってきた。


「え、でも委員会の邪魔になるとおも、」
「大丈夫ですよう。お姉さん、ヨシミの兄弟見たくないですか?」
「やわらかくて、あったかくて、すごく可愛いのです〜」
「よし行こうか」


両サイドからこれまた可愛い一年生にそう言われたら、もう行こうとしか返事のしようがないですよ。そんなわたしたちを見て、はっちゃんはニカッと笑った。




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