室町て、室町て!!!


「なんだそれーーー!!?」
((びくっ!))


思わず大絶叫してしまったわけだが(そして皆さん揃ってびくっとされたのだが)、寧ろそんな現代女子高生のわたしを誰が責められようか!
普通に考えて無理でしょこれは!
はいそーですか、なんて簡単に飲み込める内容じゃないですよ、タチの悪い悪戯としか思えませんよ。
段々、助けてもらった恩も忘れこの人たちに苛立ちを覚えるようになった。


(何も知らないガキだと思って、からかってるんじゃないの!?)

「だ、大丈夫か?」
「お世話になりました! ありがとうございました、さよなら!」
「あっちょっと! 何処に行くんだ!?」
「自分で見つけます!」


怖ず怖ずと声をかけてくれた黒髭さんにきっぱりお礼を言って、くるっと背を向けた。
道路沿いに出たらコンビニの一つや民家だってあるだろう。海の綺麗さからいって、沖縄とかなんかその辺りだと勝手に踏んだわたしは、ざっざっと浜辺を闊歩し始める――と。


「第三協栄丸さーん!!」
「おーう、乱太郎、きり丸、しんべヱ! どうしたんだ?」


……今子どもの頃に見ていた某アニメの主人公たちの名前が聞こえたような違うような。






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