『無邪気式羨望派』

2010/02/05 22:08


『ねえー、…楽しい?』

そう見上げてくる瞳は何よりキラキラとしていて、私の答えを待っていた。

ああ なんて可愛らしいんだろう

そう大人げなくも嫉妬した。


『無邪気式羨望派』


トントン、トントン

軽快な音と

こぼれ落ちた甘いにおい

こうゆうときは

おんなのこ

で、よかったと思う。

「さ、あとは冷やすのだけ」

「3時にまにあう?」

「余裕でしょ」

今日はティファと2人で遊んでる。

しかも遊んでる場所は
ティファの自室じゃなくて台所。

なんでもバレンタインの試作品を
食べて欲しいのだそうだ。

こんなに可愛い彼女に恵まれてる
あのチョコボはきっと…あの果報者め。

ティファが作ってる間、
ヒマだったあたしは雑誌をパラパラ

だけどこの時期、どこもかしこも
バレンタイン一色で
あんまり面白い記事はないみたい。

「…恋が叶うチョコレート作り、かぁ」

思わずため息をひとつ。

「ユフィは誰かにあげないの?」
「だってそーゆー人いないもん」
「好きなひと…いないの?」

ティファの言葉に
自分の顔が歪むのが判った

「だって…あたし、恋したことないもん」

「だからみんなの言う恋愛感情ってやつがどんなもんなのか判んないし」

そこまで言うって見上げると流石のティファも予想外だったみたいで固まっていた

「え…クラウドのことは?」
「は?クラウドは友達だろ」

「ザックスにもべったりしてなかった?」
「アイツとなら騒げるから楽しいじゃん」

あれは恋だったの?と無邪気に
首を傾げられてティファは困窮した。

(おそらく…名前を挙げてないレノやユーリ君なんかも一緒の扱いよね…これは)

「なんだか…恋とは違うみたいね」
「あ、そーなの?」

「恋は…なんて言うか、

ふとした時にはもう
相手のこと考えちゃってたり

なんともない約束でも
こう…ドキドキしたり

会うのが苦しかったり
話せたら幸せだったり
…妙に意識しちゃうのよ。」

「クラウドに?」
「クラウドに!」

ユフィは笑った。
ティファも笑う。

「ねえー、それは楽しいこと?」

「………。ええ楽しいこと」
「そっか、頑張れティファ」
「ユフィも…ね?」


(じゃあたしも勉強しようかな)


†それはあまいチョコレートのように†


久しぶりの更新です
リアルに部署移動して
毎日毎日忙殺されているシキです

しかも化粧が上手くなりました。
全然嬉しくありません。
その理由にダダ凹みです。
なぜならシキはオクリビトだから orz

シキの勤務3日のうち3日ともなのですよ…
つまり遭遇率今のところ100%
…シキの背後には
ネロか宝条でも憑いてるんでしょうか。

盛り塩はだめです
撒き塩でないと!!

流石にこんな仕事柄な先輩から
言われると妙な説得力があります。


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