『似た者』

2010/01/15 20:00



「い…妹さんを俺に…いや、僕に下さい!!」「誰がやるか!!」「義姉さん!!」


「あー…またやってるよあの2人」
「…知り合いなのか?ユフィ」
「その妹と友達…彼氏ウザいけど」
「……大変そうだな」
「あー助かった!」
「…何が?」
「え?ほら、親父はあたしになんか興味ないし、あたしに恋愛結婚なんてありえなくない?まずは見合いでしょ〜?だからあんな面倒なの無さそうで助かった…って」
「……………。気になる相手とかは?」
「えー?実はヴ──…」

ズガガガガガガガガガガ──ン


「───────…ッて感じ?」
「……………(聴きそびれた!)」

ババリバリリリリィィ───ン


「ちっ……今日も来たか!!」
「へ?義姉さ……うげっ!?」

「メタルフォーゼ──!!」
ぐわっしゃぁぁあああ!!



「退くぞ!!」「言われなくとも!!」


「あシドじゃん!」
「ユフィ─…誰だ」
「ん?レインズだよ?」
「………」

「──……ふう、奴ら相手に私が応援に駆り出されるとは…世も末だな」

「やほーっ?相変わらずの苦労性だね?」
「ユフィ─…誰だ」
「ん?ヴィンセントだよ?」
「………ほう?」

「んーっとね、親戚?になるのかな」
「小さい頃からの…兄、のようなものかな。ゴトーがあれであれば…必然的にな」
「………なるほど」
「………理解が早いと助かるよ」

……

……

「ユフィ、少し席を外しなさい」
「…え?」
「…飲み物でも買って来てくれないか?」



















(義兄さん、妹さんを私に──…!)
(誰がやるか!!)(義兄さんっ!!)

似た者同士



夢に理想にと燃えている生真面目なところ……実はそっくりだと思っているのです。

レインズ、好きだ。
しかしメタルフォーゼ姿はいただけない。


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