FF15の話。(長文・クリア後のネタバレありです)
2017/01/26 13:03

先日、年始のご挨拶の際にも少し触れたのですが、FFXVをクリアして、ようやく少し落ち着いて来たので、頭の中身やメンタルを整理する為にも感想やら何やらを書き殴りたいと思います。
サイトで扱っているジャンルとは全く違いますし、ここに長々と書くのもどうかなと思ったのですが、
他に発露出来る場も思い付かず、個人的にはネット環境の中でここが一番気持ちの落ち着く場所になっておりまして(汗)ご容赦頂けたらと思います。
とにかくどこかに発散しないといつまでも気持ちが落ち着かないままだと思いましたので、すみません;
ネタバレには一切考慮していない内容になりますので、未プレイ未クリアの方はご覧になることをオススメしません。
もしこれからプレイする予定があると言う方には特に、是非全くの先入観無しでプレイして頂きたいという勝手な気持ちです。
そしてもし、FFXVをクリアされた方がいらっしゃいましたら、何か一つでも共感し合えたら幸いに思います。

それでは、ネタバレ注意の書き殴り文です。
念の為下げておきますね↓
















































FFXVをクリアしたのは5日前なのですが、ラストへ向かう中でのノクトの


『やっぱ辛ぇわ』

『おまえらのこと好きだ』

『ありがとな』

『一緒に過ごせて、幸せだった』


この台詞とそれを口にした時のノクトの表情が頭から全然離れてくれなくて、
毎日毎日彼らのことを考えながら過ごしてしまいます。
14章までプレイし終えて、タイトル画面にルーナとノクトが寄り添っているのを見た時のあのなんとも言えない、
苦しいし悲しいし辛いけど、どこか少し安堵したような、それでも辛いことに変わりはないような。
ノクトの言葉を借りるようですが、『やっぱ辛ぇわ』が一番なのかもしれません。
暫くあのタイトル画面を茫然と眺めながらぐるぐると複雑な思いで放心してました。

今まで、FF作品以外でも幾つもRPGをプレイして来ましたが、
ここまで気持ちの振り幅が激しく入り込んでしまったゲームはありません。
オープンワールドでのキャンプ、釣り、料理、ドライブ諸々今までのゲームにない画期的な要素が沢山あって、
そのどれにも新鮮な衝撃を受けながらプレイしていましたが、今回のこのXVの何が一番ここまでどっぷりとのめり込む要因になったかと言えば、
時間の経過に凄く重要な意味合いがあったからなんだと思います。

朝起きて、さあ今日はどこに行って何をしようか、どんな出会いがあるのか、誰に会いに行こうか、
色んなことを4人と一緒に考えながら体を張って調達した材料で夕飯の献立を考えて、それがまたやたらと美味しそうで、それぞれの好みもあったりして、キャンプを前に、
『今日どんなことがあった』とか『あれは大変だった、面白かった』とか
火を囲んで話しながらプロンプトが撮った写真を選別して丸一日を振り返って、
それでまた朝が来て、また旅の続きをして昨日と全然違うことが起きて、その繰り返しで。

これがまた、ただ担々と旅をするわけじゃなく、プロンプトが撮ってくれた写真を見たり皆の談笑を聞くことで、
その日の出来事がより鮮明になるんですよね。

どんな写真が撮れているのかプレイしてる側からは分からないから、それが凄く意外性があって面白くて、
プレイしてる側も、ノクト達と一緒に『あの時どうだった』っていうのをリアルに振り返ることが出来る。
これだけでもノクトとイグニスとグラディオとプロンプトに過ぎる程、
それこそ家族同然かそれ以上の愛着が沸いてしまう要因だと思うんです。

思うんですが、それに加えて、彼らがもう本当に自由にナチュラルに喋るわ動くわ、
例え同じフィールドを何時間もぐるぐる周っていても全然飽きないんですね。
たっぷり150時間以上かけてプレイしても、まだまだ知らないことがあるんじゃないかっていう程、
まるで本当に生きてるみたいで、ずっと近くで一緒に旅をしてるみたいでした。
何日も徹夜して歩き回ってると本当にノクト達の見てくれが汚くなってくるし、汚い服で車に乗るとノクトが怒るし(笑)
あくびしたりくしゃみしたり、ちょっとした言い合いやじゃれ合いがもう本当に楽しくて楽しくて仕方がなかったです。

そうして旅を続ける中で残しておきたいものが多過ぎて、
最初の方こそ写真を保存できる枚数が限られていて『150枚じゃ足りないな』と、少し残念に思ってたんですけど、
物語の終盤で、この枚数だからこそ意味があることに気付いて胸が詰まる思いになりました。
ノクト達が旅をしていた時間は、決して長くはないんだっていう現実がこの「150枚」っていう制限の中にあるんですよね。
あの150枚の写真を選ぶことの重要性に気付いた時にはもう、
ノクトの運命を知ってしまっていて、そこからはもうずっと涙が止まらなくなってしまいました。
この要素は、ノクトの中にずっと残っていく思い出を選び取るとても大切な作業だったんですよね。
枚数だけ見てしまえば決して多くはないのかもしれませんが、
私がどれも選べなくて全て保存しておきたいと思ったように、
ノクトにとっても4人で旅をした時間が何にも代えがたい濃密で幸せな時間だったんじゃないかと思います。

もう完全に同調というか同化型というか、
彼らへの愛着が凄くて完全にノクト視点で終盤〜ラストにかけては本当に辛くて辛くて仕方がなかったです。

FFXVがリリースされる過程で、ノクトの幼少期を描いたプラチナデモや、そこから高校時代〜旅立ちの補完を描いたブラザーフッド、
ノクト達が旅に出るまでと、レギス陛下、インソムニア襲撃を描いたキングスグレイヴ、
アニメや映画等の媒体で前提や補完を出した上で、プレイヤーに最大限の自由と試練を与えてくれたFFXV、
とんでもないゲームだと思います。

上記の3媒体を全て網羅した上で、
プレイする前からシナリオの流れ上恐らく大円団のハッピーエンドに成り得ないことは薄々感じていましたし
「これはまたそれなりの覚悟をもってプレイしなければ…」と心構えをしていたつもりだったんですが、
ところがどっこいそんなもの全っっっ然役に立たなくて、泣けて泣けて仕方がなかったです。

クリスタルの中でバハムートから告げられた「人として生きる喜びを捨て」の言葉と、
それを受けた時のノクトの表情が悲しくてしょうがなくて、
今でもやっぱりただただ生きていて欲しかったなと時々思ってしまいます。
でも、そんなことを言ってしまったらノクト達の覚悟に異議を唱えることになってしまうような気がしますし、
FFXVのエンディングはあれ以外ない、あの終わり方で完璧なんだと思うんです。
抗えない運命を前に時が経過することの無常さや儚さや残酷さがあるが故に、
その尊さが胸に刺さって堪らなくなるんだと思います。

もう本当に、最後のキャンプの光景も、EDでノクトを見送る3人の姿も凄く辛くて。
10年の間に覚悟を決めていたのはノクト一人だけじゃなくて3人も同じなんだと思ったら、辛い以外の言葉が思い浮かばないです。
あの聡明なイグニスがあの状況下で「ご無事で…陛下」と口にしてしまった時の気持ちを考えると苦しくてしょうがないです。
最後のキャンプで「言えたじゃねぇか」って言ってくれた、最後に誰よりも先に振り向いて武器を構えたグラディオの気持ちとか、
今までずっと同い年の友達でずっと対等に接して近くに居てくれたプロンプトが、どんな気持ちで初めてノクトを王として見送るために深く頭を下げていたのかとか、
そんなのもう、皆同じだけ苦しくて辛いに決まってるんですよね。
ノクトがあのキャンプで零した『やっぱ辛ぇわ』は、王の宿命を受け止めて死んでしまうことよりも、イグニスとグラディオとプロンプトの3人との別離が何より辛かったんじゃないかと思います。
でも、だからこそ最後の最後でノクトが玉座に向かう時、見送ってくれたのがこの3人で本当に良かったと心の底から思います。
ずっと自分の背中を守ってくれていた3人の唯一無二の仲間の想いも覚悟も全部受け取って、きっと孤独は感じなかったと思うんです。
玉座に触れてお父さんに言葉をかけた時のノクトの穏やかな声が、それを物語っていた気がします。

まさかEDでこれまで保存した写真を振り返りながらstand by meが流れるあんな演出があるなんて思ってなくて、信じられないくらい泣かされたんですけど、
和訳された歌詞がまさにノクトの心の中そのもののような気がして、まさにこのFFXVが描くテーマそのものだと思いました。
これから先、stand by meを普通に聴けなくなってしまいました…もう条件反射で涙が出ます…。
辛いけど本当に素晴らしい演出で、なんてエンディングを作ってくれたんだと、ここまで主人公に自分を同化して入り込めてしまうなんてとんでもないゲームだと思います。
私の中では間違いなく、究極の、至高のRPGです。
FFXVや、その他マルチメディアの制作に携わった全ての方に感謝の気持ちでいっぱいです。
リアルタイムでFFXVをプレイすることが出来て本当に良かったです。

EDを迎えて、15章をどういう気持ちでプレイすればいいのか暫く悩みましたが、
あの15章は、ノクトが叶えられなかった旅の続きなのかもしれないと思ったら、不思議とストンと胸に落ちたと言うか、
最初は、あの状況下で”アンブラを呼び出して過去に戻れる”だなんて、なんて残酷な機能なのかと思っていたのですが、
ノクト達の過去と運命は変えられなくても、あの結末を迎えるまでに思い出ならいくらでも作ることが出来るんですよね。
それなら、めいっぱいプレイして決して長くはなかった彼らのあの時間の思い出作りを続けようと思います。

本当に、とんでもないゲームにのめり込んでしまったなという気分です。
信じられん…FFXV…。
これからまだまだDLCも控えているみたいなので、長いお付き合いになりそうです、本当に楽しみ。

そして今は期間限定で配信されているモグチョコカーニバルでのノクトの可愛さと予想外のクエストの大変さに翻弄されつつ楽しんでいるわけですが、
これからまだスチリフ100階と噂のプティウォス遺跡が待ち構えていると思うと眩暈がしそうです、頑張ります((震))
その前に、私はちゃんとレガリアType-Fを無事に着陸させられるのか…(←2回大破させてトラウマになってる人)

それでは、そんなこんなで、かなり支離滅裂な長文になってしまいましたが;
ここまでご覧下さり本当にありがとうございました!





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