涙を流す貴方を私は今、遠くから眺めている。




本当は今すぐ駆け寄って、慰めてあげたいのだけれどあなたはそれを望んでないだろうから。




私はあなたのがんばりをずっと見てきた。一人で奮闘して、なんとかチームをまとめようって……。


そのために、どれだけの傷をあなたは負ったの?

その体に、心に。


悔しいよね。

つらいよね。

苦しいよね。



あれだけ頑張ったのに、報われなかったんだもの。



あの貴方が涙を流すほどに。





『……ルイ、』

「……っ、笑いに来たのか?」

『そう見える?』

「……」

『ルイは、こんなこと望んでないかもしれないけど我慢できないから……』

「名前、」

『ルイは、頑張ったんだよ?すごかったよ。だから……』

「っ……」

『もう、強がらないで。私が全部、受け止めたげる』

「くっ…名前……っ!」

『うん…私は知ってるよ…ルイが頑張ったって』





分かってる。

だから、だから、




holding you



今だけでいい。

貴方をこうして包み込む。



[*前] [] [次#]

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -