木の葉の里の名門、うちは一族。忍びの世界では有名な一族。
確かに昔、あんな事件はあったけど、
それでも私はあの二人のことが好き。
今も里の人が2人を嫌な目で見てくることがある。
私はそのたびに唇を噛むことしかできなかった。
『イタチ、辛くない?』
「ん?しょうがないさ。それ相応のことを俺たちはしてきたんだ」
『でも…』
「そんな顔をするな。名前が笑ってくれればそれでいい」
イタチの大きな手が私の頭を撫でた。
「ただいま」
『サスケ!お帰り!遅かったね?』
「ナルトに絡まれてた」
『あはは!相変わらずだね!』
「危うくラーメン代あいつの分まで払わせるところだった」
『何杯食べたの?ナルト』
「10杯」
『最近昔にも増して食べるようになったよね……』
「まったくだ」
呆れたように溜め息をはいたサスケ。
「お帰り、サスケ」
「兄さん、ただいま」
「じゃあ夕食は食べてきたんだな」
「あ、ああ」
『じゃあ、明日の朝ごはんでいいか』
「今日の晩御飯、なんだったんだ?」
「俺も名前も任務があったからな。」
『おにぎりだよ。』
「もちろん具は…」
「『おかか』」
「今食う」
『太るよー?』
「太んねえよ」
そうして三人で笑いあった。
笑いあう。
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