……俺には好きな奴がいる。この船の唯一の女クルーの名前だ。気が利くし、航海術にもたけていて、腕もたつ。でも、俺が惚れたのはソコじゃない。……あいつの笑顔、だ。例えるなら……可憐に咲く、花だろうか?でも、一輪じゃない。そう……言うならば、花束のような。そんなことを考えながら町を歩いていると目に入ったのは花屋。柄でもないが……たまには、いいだろう。笑顔と花束お前の笑顔が見れるなら、 [*前] [栞] [次#]