『医者の不摂生だよ!全く!』

「うるせェ……ゴホッ、ゴホッ!」



泣く子も黙るハートの海賊団キャプテン、トラファルガー・ローは只今風邪をひいております。



『情けないなぁ』

「俺は、外科医だ」

『関係ない! まったく……』



私はローの額に手を伸ばす。



『んー……やっぱり熱いなぁ……』

「お前の手……冷てェ」

『あ、そうだった?ごめ、』

「違ェ……気持ちよかったんだ……」

『あ……そう……っ!じ、じゃあ、濡らしたタオル持ってくる! あと、何か食べないとね! 後は薬!』

「薬はいらねぇ」

『はぁ? 何言って……って、ちょ…!』



いきなりローに腕を引っ張られる。



気づけば目の前にローの顔。



『!!』

「薬はこれで十分だ」

『馬鹿ローっ!』




私の顔はきっと赤い。







(名前! ご飯と薬! 持ってきたよ! あれ? 顔真っ赤だけど、風邪うつった?)

(ベポ……)


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