ぴんぽーん

「……」

がちゃり

『そういうの、ふほーしんにゅーっていうんじゃないですか?弁護士さーん』
「不法侵入ではありませんよ。何故なら私はここの鍵を持っているからです」
『勝手に持って行って何を言ってんですか』
「今日は何を食べましたか」
『……ゼリー食べた』
「食べたうちに入りません。野菜は?食べましたか?」
『いちごのゼリーだもん。いちごは野菜だもん』
「屁理屈だけはうまいんですから。検事や弁護士になることを勧めますよ」
『いやだよ、めんどくさい』
「でしょうね。はい、サンドイッチを作ってきました。食べてください」
『具は?』
「ハムや卵、レタスにきゅうりなどですよ。生クリームといちごのやつも作ってきたので食べてください」
『いちご!』
「先に卵です」
『うぅ』
「飲み物は?なにがいいですか?」
『ミルクティー!ミルクたっぷりね』
「はいはい」
『美味しいね、相変わらず』
「この程度なら貴方にもできますよ」
『やらないよ』
「はぁ……」
『うまいうまい』
「……相変わらず、机周り以外は綺麗ですね」
『そこ以外使わないし』
「ちゃんとベッドで寝てるんですか?」
『……』
「ちゃんと、ベッドで、寝てるんですか?」
『……た、たまに、机に突っ伏して寝たり、ソファーでうとうとしたりは、します、けど』
「今日は布団を干しますよ。ほら!カーテン開けて!窓も開けて!」
『あーい……』



―――――――――
オカン的ポジな右京さんと、とある理由で
サンライズ・レジデンス2階の部屋に住まい、ひきこもりをしている
少女のお話。
唐突に思い浮かんだネタ




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