シリアス



『敵だって、わかってはいるの』

「……なら、何故」

『どうしてかなぁっ……貴方を見ているとどうしても、手が震えて、どうしても刀を向けることができなくなるの……どうして、かな」

「俺は敵だ。俺にとってのお前もまた敵であり、消す対象だ」

『うん……そうだよ』

「……

『ねえ、ウルキオラ』

「……」

『私、貴方のこと、知ってる気がするの』

「俺は知らない」

『うん、私だって知らない。ウルキオラ・シファーなんて知り合いいないわ。でも、でもね?ココが、心が貴方を懐かしいって叫んでいるの』

「気の、せいだろう」

『気のせい、かしらね?』

「……ナマエ」

『なに?』

「……気のせい、だ」

『その涙も気のせい?』

「ああ、気のせいだ」

『馬鹿ね……。貴方も、私も。きっと大切なことなのに』

「お喋りはここまでだ。消えてくれ」

『……そうね。じゃあ、また会いましょう、ウルキオラ』






―――――――――

死神ヒロインとウルキオラ。
前世とかそんなので恋人同士とか、距離の近かった二人。

心のどこかでは気がついていたけれど、目の前の現実は全く別。
お互いがそれを認められなくて。


ネタなのになぜこんなにシリアスに!?


あれか!ウルキオラのキャラ的にか!!くっそ、こんなことならウルキオラに紅茶でも飲ませてギャグの方向に……



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