戯言シリーズと庭球の混合 といってもヒロインが石凪なだけ。 ほかのキャラは出てこない。多分。 ヒロイン 石凪(真尋) いしなぎ(まひろ) 《殺し名》序列七位の石凪である。 萌太との血縁関係は不明。 勿論《死神》 持っている大鎌はボーダー柄。なぜだ。 無自覚の美少女。 そういった点では萌太との血のつながりをどこか感じさせる。 基本的にはおとなしめの普通の女の子 149cmの15歳 血液型はRH-A型である。 体育と国語が得意だが数学が苦手。英語も苦手。 彼女もまた家出少女。 ボロアパート(風呂トイレ共同六畳間)で一人暮らし中。 コンビニでバイトしている。 一応援助を受けて高校に通っている。 援助している一人が立海の理事長ということもあり、 立海大附属高校に入学。 こんなに肺が痛いのなんて初めて。 こんなに足が痛いのなんて初めて。 こんなに誰かのことを想うなんて、初めて。 『に、おう、くん……っ』 私の勘が告げる危険な信号。彼は、今……。 街灯なんてほとんどない倉庫の立ち並ぶ場所。 私は気配を消して走った。 髪が乱れるとかスカートだからとかそんなのどうでもいい。 早く彼のところに行かなきゃならない。 人の魂がが多く存在する倉庫が一つ。私は鉄製の扉を蹴破った。 『に、おうくん!!』 照明なんてほとんどない。 でもわかる。だって、仁王くんだもの。 倉庫内の奥。 綺麗な銀髪はどこか汚れていて、 見惚れるほどの顔も傷だらけで。 ふつふつと、湧き上がる何かを感じた。 「誰だてめぇ!」 「女……?」 「女が一人でこんなとこまできたのか?」 「おいおいどういうことだよ!」 『ねぇ』 「何だい嬢ちゃん?ここは嬢ちゃんが来るような場所じゃねぇぜぇ?」 「そうそう。まぁ嬢ちゃんも売り飛ばされたいってんなら話は別だが?」 「売り飛ばされたい願望とかどんだけMなんだよ笑える!」 「なら俺が飼ってやるよ」 「いいねぇ」 『貴方達は重罪を犯したの。《死神》の名においてその魂刈るね』 《殺し名》石凪は生きているべきでない魂を刈り取る。 罪を犯した貴方達なんて、殺して当然。 私はデスサイズを取り出してそれを相手の首に宛てがった。 『後悔なんてしなくていい。謝罪なんてしなくていい。ただ、生きていることをやめろ』 |