「ナマエちゃーん」 『ちょ、重い。背中にのしかかりはやめろ』 「なんか機嫌悪いのう……イライラしとるぜよ」 『あ?』 「俺、なにかしたかのう……それともカルシウム不足?」 『残念ながら牛乳は毎日飲んでます』 「ほうか。じゃったら……生理かのう」 『あんたね……デリカシーってもんがあるでしょう』 「おーやっぱり生理じゃったか。あれ、てことは出来んのか……」 『何するつもりだったんだよ』 「何って……ナニ?」 『真田にでも連絡して……』 「やめ、やめんしゃい!それだけは……!」 『よろしい』 「怖いナリ……」 『何か言った?』 「イイエ」 『……はぁ』 「お腹とか頭痛いんか?」 『いんや。ただ体だるくてなーんにもやる気起きない』 「んー……ちょっとまっとるぜよ」 『?』 「ほれ、ココアじゃ」 『え?』 「あったかいココア」 『そりゃあ見ればわかるけど』 「のみんしゃい」 『ありがとう……』 「うまいか?」 『甘い……』 「甘くしたけんのう」 『でも、おいしいしあったかいし……ありがとう』 「おん。まあ今日は一日ゆっくりするといいぜよ」 『そーする』 「ふたりでゴロゴロじゃ」 ――――――――― 仁王とゴロゴロしたいっす。 next |