トウメイナセカイ | ナノ

アイシールド21




学校へ着くと、校門の前には先輩が立っていた。


「遅せーぞ!」
『早いですよ。今、何時だと思ってるんですか?』
「7時30分」
『……早いじゃないですか』
「朝練だぞ、もっと早く来い」
『だったら……ちゃんと時間提示して下さいよ。』
「じゃあ、7時に部室」
『……部室?どこにあるんですか?』
「校舎裏にあるプレハブだ」
『プレハブが、部室??』
「あ!ヒル魔ぁー!おはよー」
「遅せーぞ!糞デブ!」
「ご、ごめんね……ところで、そのこは?」
「新しく入ったマネだ。」
「え?マネージャー!わーい!マネージャーだー!」
『初めまして、碧路悠里です』
「初めまして!僕は栗田良寛、よろしくね!」
『素晴らしい……ラインがいるんですね』


私の目の前に現れたのは、体型がまさに巨漢。髪型が栗のようで、名前が本当にぴったりな人。
よくよく見てみれば、いい筋肉をしている。
いいラインだと思った。


「え!アメフト詳しいの?!」
『一通りのルールは』
「わー、すごいや!」
「くっちゃべってねぇで、さっさと行くぞ。」
「そうだね」
「そうだ、そうだ、昨日入部希望者を見つけてな」
「へぇー、すごいね!どんなこ?」
「まさに、黄金の脚をもつRBよ!ぜひ、アメフト部に入りたいってな」
「すごいね」
「もう部室にきてるはずだぜ」


ここが、部室?

目の前にあるのは、今ではもう使われていないようなボロ小屋。
先輩が乱雑に足で部室らしきボロ小屋の扉を開く。


「はい、入部届け書いてー」
「セナくん!!!」
『……小早川?』
「ん゛ーーッ!」
「い、今助けるから!」
『一体何があったんだ……』


部室の扉を開けて目に飛び込んできたのは、ロープでぐるぐる巻きにされた小早川だった。

…………その後、
何故かロープでぐるぐる巻きの小早川はどうにか解放し、小早川は必死の抵抗むなしく着替えさせられた。


『アイシールド?』
「お、21番、アイシールドがかっこいい!」
「試合中はこれで顔隠さねぇと運動部で争奪戦が始まっちまうからな」
「試合?いや僕は主務………」


ガシャン!と先輩は銃の弾をセットする。


「いいか……試合中は小早川セナの名前は捨てろ!そう、お前の選手登録名は……アイシールド21!」





prev / next
[ back to top ]

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -